CafeLogにタイトル一覧表示を追加(1)
今、このブログをパソコンでご覧の方は、画面の右側、プロフィールの上に「記事一覧」というリンクが登場したことに、気づかれたかもしれません(スマホの場合は記事が終わったあとのサイトの紹介部分に表示されます)。
「レコ芸難民のためのリンク集」の作成中に、CafeLogのソースコードを眺め、記事のタイトル一覧を作れないかなと考えました。
CafeLogの作者が公開しているLinkViewというリンク管理用のCGIを使って簡単に出来ましたので、何回かに分け、ご紹介します。
旧みみず工房では、タイトル一覧をRubyスクリプリトで自作したので、好きなように設定出来ました。
こんな感じですね。
CafeLogにはタイトル一覧を表示する機能はありません。
既成のスクリプトなので、CGIを改造し、機能追加する必要があります。
CafeLogの場合、html生成用の出力定義ファイル(index.dat、page.dat)を使い、プログラミングすれば、同じようなことが出来そうです。テンプレートファイルを用意し、定義ファイルからタイトル一覧htmlを自動生成することになります。
同様の処理をするCGIを捜せば、手抜きすることが出来ると考えました(^^;;;。kentさんのサイトを捜してみたら、LinkVisorというリンク集を作成するCGIがありました。
このCGIは、ご覧のように、画面上部のボックスに入力されたリンクデータを、自動的に、画面下部のリンク一覧として、作成(追加)するためものです。リンクデータはカテゴリ別に分類することが出来ます。
みみず工房のタイトル一覧としては入力側の機能は不要ですが、リンク一覧を作成する出力側の機能はそのまま使えそうです。
ご覧のように上部分を削除し、下部のみ残せばカテゴリ別のタイトル一覧となります。まさに手抜きの目的通りです。これは使えるかなと考え、早速、中身をチェック。
ListVisorのルートディクトリーです。
LinkVisorはCafeLogと同じようにデータファイルからテンプレートファイルを編集して、linlv.htmlとして出力し、表示させるという方式をとっています。この方式はhtmlが表示される度に、毎回CGIが走ることがないので、ホストの負荷を下げるには有効ですね。
admin.cgiとlinkv.cgiがテキストボックスからの入力を受け、リンクデータを編集し、画面下部に出力するためのcgiです。linkv.cgiは誰でもリンクを登録出来るようにするためのもので、設定を訪問者が登録可能とした場合のみ有効になります。初期時のフォームの設定は設定は次の通りでした。
では、管理者のみ指定した場合どうなるか。
admin.cgiが動くようです。リンク集リストの出力など共通の処理はinit.cgiにまとめられています。
admin.cgiの中を見てみました。分かりやすい作りとなっていて、リンクの編集はdata_addという関数で処理しているようです。log.cgi(リストデータです)を読み込んで、リンク用htmlを吐き出しているだけ。
ということは、このlog.cgiを作り出してやれば、ほとんどcgiを弄ることなしに処理出来そうです。
これは、CafeLog(ブログ用のCGI)のデータディレクトリーです。index.datとpage.datを使えば、100%、リンクを復元出来そうです。
これがpage.dat。
これがindex.dat。
変換後のlog.cgiはこんな形です。
BingAIを利用したら、簡単に出来ました。
そのままでは使えませんが、多少変更したら、上手く動くようになりました。動かすのに苦労したのは日本語の文字コードの取り扱いです。Perlプログラミング部分は楽をできました。『バカとAIは使いよう』ですね。
詳細は次回以降、ご紹介します。
「レコ芸難民のためのリンク集」の作成中に、CafeLogのソースコードを眺め、記事のタイトル一覧を作れないかなと考えました。
CafeLogの作者が公開しているLinkViewというリンク管理用のCGIを使って簡単に出来ましたので、何回かに分け、ご紹介します。
旧みみず工房では、タイトル一覧をRubyスクリプリトで自作したので、好きなように設定出来ました。
こんな感じですね。
CafeLogにはタイトル一覧を表示する機能はありません。
既成のスクリプトなので、CGIを改造し、機能追加する必要があります。
CafeLogの場合、html生成用の出力定義ファイル(index.dat、page.dat)を使い、プログラミングすれば、同じようなことが出来そうです。テンプレートファイルを用意し、定義ファイルからタイトル一覧htmlを自動生成することになります。
同様の処理をするCGIを捜せば、手抜きすることが出来ると考えました(^^;;;。kentさんのサイトを捜してみたら、LinkVisorというリンク集を作成するCGIがありました。
このCGIは、ご覧のように、画面上部のボックスに入力されたリンクデータを、自動的に、画面下部のリンク一覧として、作成(追加)するためものです。リンクデータはカテゴリ別に分類することが出来ます。
みみず工房のタイトル一覧としては入力側の機能は不要ですが、リンク一覧を作成する出力側の機能はそのまま使えそうです。
ご覧のように上部分を削除し、下部のみ残せばカテゴリ別のタイトル一覧となります。まさに手抜きの目的通りです。これは使えるかなと考え、早速、中身をチェック。
ListVisorのルートディクトリーです。
LinkVisorはCafeLogと同じようにデータファイルからテンプレートファイルを編集して、linlv.htmlとして出力し、表示させるという方式をとっています。この方式はhtmlが表示される度に、毎回CGIが走ることがないので、ホストの負荷を下げるには有効ですね。
admin.cgiとlinkv.cgiがテキストボックスからの入力を受け、リンクデータを編集し、画面下部に出力するためのcgiです。linkv.cgiは誰でもリンクを登録出来るようにするためのもので、設定を訪問者が登録可能とした場合のみ有効になります。初期時のフォームの設定は設定は次の通りでした。
<form action="./linkv.cgi" method="post">
では、管理者のみ指定した場合どうなるか。
admin.cgiが動くようです。リンク集リストの出力など共通の処理はinit.cgiにまとめられています。
admin.cgiの中を見てみました。分かりやすい作りとなっていて、リンクの編集はdata_addという関数で処理しているようです。log.cgi(リストデータです)を読み込んで、リンク用htmlを吐き出しているだけ。
ということは、このlog.cgiを作り出してやれば、ほとんどcgiを弄ることなしに処理出来そうです。
これは、CafeLog(ブログ用のCGI)のデータディレクトリーです。index.datとpage.datを使えば、100%、リンクを復元出来そうです。
00016 2023.09.08 14:32 『レコ芸』難民のためのリンク集 1 6 0 1
00014 2023.09.04 18:43 『レコ芸』難民のために 2 1 7 0 1
00013 2023.08.20 21:03 トゥーランドット 1 7 0 1
00012 2023.07.07 14:58 『レコ芸』難民(^^;;;のために 1 7 0 1
・・・・・
これがpage.dat。
00003 top:page-5.html cat:2-1.html day:20230402-1.html mon:202304-2.html
00005 top:page-4.html cat:7-2.html day:20230406-1.html mon:202304-1.html
00013 top:index.html cat:7-1.html day:20230820-1.html mon:202308-1.html
00009 top:page-3.html cat:6-1.html day:20230508-1.html mon:202305-1.html
・・・・・
これがindex.dat。
変換後のlog.cgiはこんな形です。
00016<>admin<>15<>
00016<>1<>『レコ芸』難民のためのリンク集<>http://mimizukobo.atwebpages.com/archives/day/20230908-1.html<>2023.09.08<><><><>2023,09,08<>
00014<>0<>『レコ芸』難民のために 2<>http://mimizukobo.atwebpages.com/archives/day/20230904-1.html<>2023.09.04<><><><>2023,09,04<>
00013<>0<>トゥーランドット<>http://mimizukobo.atwebpages.com/archives/day/20230820-1.html<>2023.08.20<><><><>2023,08,20<>
00012<>0<>『レコ芸』難民(^^;;;のために<>http://mimizukobo.atwebpages.com/archives/day/20230707-1.html<>2023.07.07<><><><>2023,07,07<>
BingAIを利用したら、簡単に出来ました。
#!/usr/bin/perl
#!/usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
# 入力データを一行読み込む
my $line = ;
chomp $line;
# タブで分割する
my @fields = split /\t/, $line;
# 番号0, 日時A, タイトルを取り出す
my ($num, $date_a, $title) = @fields[0, 1, 3];
# 日時Aを年.月.日の形式から年月日の形式に変換する
my $date_b = $date_a;
$date_b =~ s/\.//g;
# 日時Aを年.月.日の形式から年,月,日の形式に変換する
my $date_c = $date_a;
$date_c =~ s/\./,/g;
# 変換後のデータを出力する
print "$num<>admin<>$num\n";
print "$num<>0<>$title<>http://mimizukobo.atwebpages.com/archives/day/$date_b-1.html<>$date_a<><><><>$date_c<>\n";
そのままでは使えませんが、多少変更したら、上手く動くようになりました。動かすのに苦労したのは日本語の文字コードの取り扱いです。Perlプログラミング部分は楽をできました。『バカとAIは使いよう』ですね。
詳細は次回以降、ご紹介します。
『レコ芸』難民のためのリンク集
前回、『このブログのサイド画面トップに「レコ芸難民救済のためのリンク集」作ってみますかね(^^;;;(^^;;;(^^;;;。』と書きましたが、案外簡単に出来ました(^^)。
パソコンやタブレットの横幅の大きい画面でご覧の方は画面の左上に同じものが表示されていると思います。
スマホでは最新の記事が三つ続いた後にパソコンのサイド画面が表示されます。まあ、3記事分スクロールさせるのは大変ですので、スマホの場合は、リンクをお気に入りのアイコンに変え、画面のどこかに置くという方法が賢明です。
今年の3月から、みみず工房の記事ページをブログ形式に変え、トップ画面にするよう変更しました。
この時、既成のプログサービスを行うサービスの使用も検討しましたが、「自由が効かないのはいやだな」と考え、kentさんのブログページ作成用CGIを使ううことにしました。「いざとなれば、CGIを変更すれば、自由に変えられる」と考えたからです。
というわけで、初めて「自由に変えられる」かどうか確認するチャンスとなりました。
使っているCGIはCafeLogというものです。ブログとしての標準的機能は十分であり、パソコンとスマホの両方に表示可能なレスポンシブ対応されいます。CGIとしてのソースは全て公開されていますから、自由に編集することが可能です。画面(HTML)とCSSがテンプレート式であり、簡単な修正であれば、このテンプレートを修正するだけで対応できます。
今回はこの方法で対応しました。
これがテンプレートの在り処です。
今回はこのindex.htmlを修正するだけで対応できました。
これが修正部分です。<div class="sidebody">とあるのがサイド画面に表示するためのstyle sheetの指定。<!-- links -->という部分がcgiで設定しているリンクです。リンクは管理画面で自由に設定出来ます。従って、リンク先のサイトを容易に変更することが出来ます。
その下の<div class="side-ttl">旧サイトへのリンク</div>以下の部分は以前はCGIのリンクの機能を使って表示させていたのですが、上記変更に伴い、ダイレクトにサイド画面に書き込むよう変更しました。
「レコ芸難民のための」変更は以上の通りですが、HTMLの知識があれば簡単に出来る内容ですので、このCGIプログラムは便利ですね。作者のkentさんに感謝です。
パソコンやタブレットの横幅の大きい画面でご覧の方は画面の左上に同じものが表示されていると思います。
スマホでは最新の記事が三つ続いた後にパソコンのサイド画面が表示されます。まあ、3記事分スクロールさせるのは大変ですので、スマホの場合は、リンクをお気に入りのアイコンに変え、画面のどこかに置くという方法が賢明です。
今年の3月から、みみず工房の記事ページをブログ形式に変え、トップ画面にするよう変更しました。
この時、既成のプログサービスを行うサービスの使用も検討しましたが、「自由が効かないのはいやだな」と考え、kentさんのブログページ作成用CGIを使ううことにしました。「いざとなれば、CGIを変更すれば、自由に変えられる」と考えたからです。
というわけで、初めて「自由に変えられる」かどうか確認するチャンスとなりました。
使っているCGIはCafeLogというものです。ブログとしての標準的機能は十分であり、パソコンとスマホの両方に表示可能なレスポンシブ対応されいます。CGIとしてのソースは全て公開されていますから、自由に編集することが可能です。画面(HTML)とCSSがテンプレート式であり、簡単な修正であれば、このテンプレートを修正するだけで対応できます。
今回はこの方法で対応しました。
これがテンプレートの在り処です。
今回はこのindex.htmlを修正するだけで対応できました。
これが修正部分です。<div class="sidebody">とあるのがサイド画面に表示するためのstyle sheetの指定。<!-- links -->という部分がcgiで設定しているリンクです。リンクは管理画面で自由に設定出来ます。従って、リンク先のサイトを容易に変更することが出来ます。
その下の<div class="side-ttl">旧サイトへのリンク</div>以下の部分は以前はCGIのリンクの機能を使って表示させていたのですが、上記変更に伴い、ダイレクトにサイド画面に書き込むよう変更しました。
「レコ芸難民のための」変更は以上の通りですが、HTMLの知識があれば簡単に出来る内容ですので、このCGIプログラムは便利ですね。作者のkentさんに感謝です。
『レコ芸』難民のために 2
ここ(クラシック音楽雑誌・発行部数ランキング)にクラシック関連の様々な音楽雑誌が紹介され、発行部数が掲示されています。情報のソースは不明ですが、記事の公開は2020年2月(コロナ騒動の開始直前)です。この時のレコ芸の発行部数が10万部。部数は音楽の友(2位)、MOSTLY CLASSIC(4位)と同じで、ランキングは第3位です。この情報を信用すると、コロナ直前まではなんとかやっていたが、コロナで部数が激減。雑誌として存続することが出来なくなったことになります。
「レコ芸が何故休刊になったか」というインタビューで音楽の友社の役員が「最盛期の発行部数は10万部」といっています。最盛期というのは1990年代、インタネット登場前、CD全盛の時代だったと思います。とすると、2000年代に入り、インタネットとスマホの普及により、配信やストリーミングが当たり前となり、CDで音楽を聴かない人が増え、雑誌の発行部数が徐々に減少し、損益が悪化。そして、最後のとどめ、コロナの直撃で雑誌の売り上げが大幅に減少し、それが廃刊の引き金になったということでしょう。しかし、コロナによる経済環境の激変の2年間、全く対応がされていないのは何故か。
手持ちのコロナ発生後の2年分の雑誌を見直してみましたが、この間、編集方針の変更は行われていません。コロナで劇的に部数が減っていく中、「座して死を待ち、敗戦を迎えた」ということなのでしょうか。
先のインタビュー記事で「レコ芸の最近の発行部数は2万部に落ち込んだ」と紹介されています。「結構な部数を維持出来ていたのだなぁ」と思いました。
同じように最近廃刊となった週間朝日の発行部数も2万部でした。雑誌の値段、規模、広がりから見て、週間朝日が廃刊になったとのは当然だと思います。しかし、レコ芸は一桁高い値段なのだから、週間朝日と同じ数の読者がいるのなら、継続させる方法はあったはずです。
まあ、この件はまた改めて論じたいと思います。
前回のトゥーランドットの記事に書いたように、レコ芸が役に立ったのは情報の提供です。アルファーノ初版の演奏はインタネットに10年位前からアップされていたようですが、このオペラに強い興味があるわけではないので、気がつきませんでした。
レコード芸術6月号「View Points」の情報のおかげで、ベリオ補作を含めて聴き比べ出来て、改めてベリオの作曲家としての凄さを認識しました。
このようにレコ芸のクラシック音楽情報誌としての役割は大きかったと思います。
という次第で、レコ芸難民、インタネットの海の中で、どうやって情報を捜すか。
僕が、最近、愛用しているクラシック音楽情報に関するサイトをご紹介します。
イギリスのレコード雑誌の老舗、Gramophone のサイトです。興味深い情報がリアルタイムに提供されていますので、必読ですね。
ビックリしたのは雑誌の購読者数2015年で2万5千人程度であること。年間の購読料は125ポンドですからレコ芸並。それでも廃刊にならず、続いているわけだから、「レコ芸は何故廃刊なのだ」といいたくなりますね。
イギリスBBCのクラシック音楽情報サイトです。プロムスの広報に熱心なのには閉口しますが、それ以外の内容は素晴らしいです。画面トップ記事の「13 of the world’s best choirs」は The Sixteen や The Tallis Scholars も入っていて、ルネサンス、中世専門の合唱団もしっかり紹介されています。ちょっとイギリス偏重気味ではありますが、まあ仕方がないですね。雑誌の発行部数は3万7千部、年間の購読料が50ドルだそうです。
フランスのクラシック音楽専門雑誌。そのままでは手も足も出ないので(^^;;;、グーグル機能で自動翻訳させています。酷い訳だと思いますが、内容は推察できます。サイトに掲載される情報は興味深いものが多いです。雑誌の発行部数は2万5千部、値段は8ユーロ。
Musicalchairsという名前のイギリスのクラシック音楽関連のリクルート(求人情報)サイトです。20年以上の歴史があり、クラシック音楽関連ニュースに関する情報も提供していて、上記画面がその見出しページ。情報は頻繁に更新されます。興味のあるものを選んでみています。リクルート情報誌ですので、そちらでビジネスを成立させていますから、音楽情報の提供は本業の助けということでしょう。
Harmonia Mundi のサイトです。同社録音のCD紹介が中心です。僕には面白い情報が多いので、愛用しています。ディフォルトはフランス語ですが、画面右上で言語は選択できます。
欧米録音レーベルの会社のサイトについてはこちらのリンクが強力ですので、お勧めします。リンク切れも多いですが、数が凄いです。
「ぶらあぼ」は日本の音楽(演奏会)情報誌のサイトです。雑誌は実質無料で配布されていて、インタネットで、全て読むことが出来ます。サイトでは雑誌の情報に加えて、ドメスティックな情報が中心ですが、演奏家、放送、国内の配信、ストリーム情報の情報などあります。日本語なのは助かります(^^;;;。
以上のサイトと、前々回、紹介したCD取り扱い会社のサイトを定期的に訪問すれば、レコ芸レベルの情報は十分まかなえます。
今回、海外のクラシック音楽雑誌のサイトを調べて意外だったのは発行部数です。どれも2万部から4万部の範囲内です。これで経営的には成り立っているようですから、「レコ芸は何故廃刊になったのだ !」という謎は残ります。
ここ(株式会社 HRKS)に、様々な雑誌の発行部数の数字があります。とても面白いのですが、コメントし始めると、きりがないので、別の記事にすることします。
このブログのサイド画面トップに「レコ芸難民救済のためのリンク集」作ってみますかね(^^;;;。
「レコ芸が何故休刊になったか」というインタビューで音楽の友社の役員が「最盛期の発行部数は10万部」といっています。最盛期というのは1990年代、インタネット登場前、CD全盛の時代だったと思います。とすると、2000年代に入り、インタネットとスマホの普及により、配信やストリーミングが当たり前となり、CDで音楽を聴かない人が増え、雑誌の発行部数が徐々に減少し、損益が悪化。そして、最後のとどめ、コロナの直撃で雑誌の売り上げが大幅に減少し、それが廃刊の引き金になったということでしょう。しかし、コロナによる経済環境の激変の2年間、全く対応がされていないのは何故か。
手持ちのコロナ発生後の2年分の雑誌を見直してみましたが、この間、編集方針の変更は行われていません。コロナで劇的に部数が減っていく中、「座して死を待ち、敗戦を迎えた」ということなのでしょうか。
先のインタビュー記事で「レコ芸の最近の発行部数は2万部に落ち込んだ」と紹介されています。「結構な部数を維持出来ていたのだなぁ」と思いました。
同じように最近廃刊となった週間朝日の発行部数も2万部でした。雑誌の値段、規模、広がりから見て、週間朝日が廃刊になったとのは当然だと思います。しかし、レコ芸は一桁高い値段なのだから、週間朝日と同じ数の読者がいるのなら、継続させる方法はあったはずです。
まあ、この件はまた改めて論じたいと思います。
前回のトゥーランドットの記事に書いたように、レコ芸が役に立ったのは情報の提供です。アルファーノ初版の演奏はインタネットに10年位前からアップされていたようですが、このオペラに強い興味があるわけではないので、気がつきませんでした。
レコード芸術6月号「View Points」の情報のおかげで、ベリオ補作を含めて聴き比べ出来て、改めてベリオの作曲家としての凄さを認識しました。
このようにレコ芸のクラシック音楽情報誌としての役割は大きかったと思います。
という次第で、レコ芸難民、インタネットの海の中で、どうやって情報を捜すか。
僕が、最近、愛用しているクラシック音楽情報に関するサイトをご紹介します。
イギリスのレコード雑誌の老舗、Gramophone のサイトです。興味深い情報がリアルタイムに提供されていますので、必読ですね。
ビックリしたのは雑誌の購読者数2015年で2万5千人程度であること。年間の購読料は125ポンドですからレコ芸並。それでも廃刊にならず、続いているわけだから、「レコ芸は何故廃刊なのだ」といいたくなりますね。
イギリスBBCのクラシック音楽情報サイトです。プロムスの広報に熱心なのには閉口しますが、それ以外の内容は素晴らしいです。画面トップ記事の「13 of the world’s best choirs」は The Sixteen や The Tallis Scholars も入っていて、ルネサンス、中世専門の合唱団もしっかり紹介されています。ちょっとイギリス偏重気味ではありますが、まあ仕方がないですね。雑誌の発行部数は3万7千部、年間の購読料が50ドルだそうです。
フランスのクラシック音楽専門雑誌。そのままでは手も足も出ないので(^^;;;、グーグル機能で自動翻訳させています。酷い訳だと思いますが、内容は推察できます。サイトに掲載される情報は興味深いものが多いです。雑誌の発行部数は2万5千部、値段は8ユーロ。
Musicalchairsという名前のイギリスのクラシック音楽関連のリクルート(求人情報)サイトです。20年以上の歴史があり、クラシック音楽関連ニュースに関する情報も提供していて、上記画面がその見出しページ。情報は頻繁に更新されます。興味のあるものを選んでみています。リクルート情報誌ですので、そちらでビジネスを成立させていますから、音楽情報の提供は本業の助けということでしょう。
Harmonia Mundi のサイトです。同社録音のCD紹介が中心です。僕には面白い情報が多いので、愛用しています。ディフォルトはフランス語ですが、画面右上で言語は選択できます。
欧米録音レーベルの会社のサイトについてはこちらのリンクが強力ですので、お勧めします。リンク切れも多いですが、数が凄いです。
「ぶらあぼ」は日本の音楽(演奏会)情報誌のサイトです。雑誌は実質無料で配布されていて、インタネットで、全て読むことが出来ます。サイトでは雑誌の情報に加えて、ドメスティックな情報が中心ですが、演奏家、放送、国内の配信、ストリーム情報の情報などあります。日本語なのは助かります(^^;;;。
以上のサイトと、前々回、紹介したCD取り扱い会社のサイトを定期的に訪問すれば、レコ芸レベルの情報は十分まかなえます。
今回、海外のクラシック音楽雑誌のサイトを調べて意外だったのは発行部数です。どれも2万部から4万部の範囲内です。これで経営的には成り立っているようですから、「レコ芸は何故廃刊になったのだ !」という謎は残ります。
ここ(株式会社 HRKS)に、様々な雑誌の発行部数の数字があります。とても面白いのですが、コメントし始めると、きりがないので、別の記事にすることします。
このブログのサイド画面トップに「レコ芸難民救済のためのリンク集」作ってみますかね(^^;;;。